西安・陝西情報 社会新聞

城中村

城中村は、「都市中の村」とも呼ばれ、農村の都市化の過程で田畑の全部或いは大半が徴用され、農民が居住民として元の村落に居住する居住地を指します。全国的に見て、「城中村」は主に都市周辺部や都市と農村が交錯する地区に分布します。農村と都市両方の特徴をあわせ持つ、都市化過程の中で生み出された歴史産物で、都市化が加速されるのにつれ、都市に隣接した村が徐々に都市に取り込まれ、「都市の中に村があり、村に都市があり、村の外が現代化され,村は汚く無秩序である」という地域が形成されてきたものです。

都市発展過程の中での不調和な現象として都市化の進展を妨げる障害になって来ている為、城中村の改造は必然的なものなってきています。現在、北京、深圳、広州、福州、南昌、天津、青島、太原などの都市で、「城中村改造」が進行しています。近年、西安市も城中村の改造を強化しています。

西安市の城中村

現在、西安市の六区で(新城区、碑林区、蓮湖区、雁塔区、未央区、覇橋区)共に624の行政村があると言われ、主に以下の種類に分けられます。

(1)都市化地区内で環境が劣悪な都市の一隅。

(2)村にすでに耕作地がなく、住宅用地を除き全ての土地が徴用され、都市建設用地となっている。

(3)“城中村”の土地が農村集合所有あるが、村民は以非農業収入です。

(4)村には田畑が残存しており、郷政府に所属し村委会組織を持ち、多くの人が農民戸籍を持っている。

城中村は、都市化の進展が相対に遅く、人口密度が高く、違法建設・建築などが多く建築家屋は過密化し、基礎的な公共設備が不十分であり、家屋が老朽化し汚く低劣な環境、治安安全などにも潜在的な弊害があります。現在、大部分の城中村はすでに農民戸籍と農業用地を持たず、郷、村行政区から街道办事处、居民管理委員会、社区などに編成しなおされ、農民戸籍から都市居民に転換しています。

村の都市内の置ける位置的な優越性と低廉な建設原価が「城中村」の賃貸比率を高め、外地からの流入人口あるいは学校卒業したばかりの者にとっては賃貸の第一選択枝になっています。西安市南部だけで20万人、全体では80万人の賃貸居住者が「城中村」で暮らしていると考えられています。家賃収入と村からの分配利益によって、一部の「城中村」住民の平均的生活水準は都市住民より良く、多くの農民が自己の企業を持ち、餐飲、娯楽、サービス業、交通輸送業、建築業、農副産品と野菜小売などの業種に従業しています。

「城中村」の大量な存在は都市建設と管理にとって不都合であり、西安市人民政府は都市化したがって城中村改造を推進しています。2003年4月4日『西安市城中村改造建設管理暫行方法』、2004年3月5日『城中村改造建設管理に関連する問題についての通知』を発布し、2007年10月20日から『西安市城中村改造管理方法』を施行しています。西安市全域で106の城中村がこの改造計画に入っており、2009年6月30日『西安市城中村改造管理仕方』と『西安市城中村改造項目管理仕事順序』など関連規定に従って、第一次83城中村総合改造プロジェクトが認可されており、二環路以内が改造の重点地域に指定されています。

西安市第一次『城中村改造方案』の83村

地域 村数 改造対象村
新城区5八府庄、含元殿村、北張家庄、胡家廟一村、胡家廟二村
碑林区17李家村、西何家村、仁義村、黄雁東村、星火村、東何家村、北沙坡、劉家庄、皇甫庄、仁厚庄、南郭村、南沙坡村、草場坡村、南関村(振興路地区)、永寧村、祭台村、辺家村
蓮湖区12大馬路村、五一村、任家口村、馬軍寨村、新桃園村、北火巷、村東桃園村、李家庄村、陳家寨村、郭家口村、白家口村、大土門村
雁塔区14長延堡、東三爻村、西三爻村、魚化寨、西三爻堡、辛家坡村、東姜村、延北村、斉王村、西姜村、春臨村、郝家村、双橋頭村、北寨子村
未央区15張家堡、劉南堡、劉北堡、紅光村、文家村、孫家湾、炕底寨、三家庄村、範南村、紅旗村、辛家廟村、泘沱村、楊家庄村、十里鋪、呂小寨村
覇橋区6棗園劉村、尉家坡村、穆将王村、董家門村、草北村、新市村
経開区13南李村、北康村、楊家村、北李村、董家村、王前村、賈村、南党村、三九村、塩東村、池東村、翁家庄村、劉家村
曲江新区1新小寨